50代独立起業奮闘記

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50歳 早期退職の決断!さらば社畜生活。

どうもこんにちは、ぜんまいネズミです。

 

このブログでは27年間社畜生活を続けてきた僕が、早期退職して独立起業に挑戦する日々をつづっていきます。



50代で環境を変えて新しいことに挑戦するのは、なかなか勇気がいります。僕と同じように会社が嫌だなと思い続けながらも退職に踏み切れない人が、このブログを見て今後の人生を考えるきっかけにしていただけたらうれしいです。

 

 

50歳の苦悩、いまの会社に残るべきか考える

 

僕は大学卒業後、流通小売業の会社に勤めていました。流通業は業種別ランキングを見ると低賃金・低生産性の常連カテゴリーでブラックな社風が当たり前の業種です。

 

サービス残業、休日出勤は当たり前。土日夜間でも取引先からの電話には必ず対応。

会議のための会議、惰性で続いている意味の無い報告書、理不尽なクレーム・問い合わせ対応などの無理・無駄のまん延。社長・役員にゴマをすって気に入られた人だけが出世していく理不尽な人事。

 

こんな典型的ブラック企業でしたが、就職氷河期の苦労を経験してきた僕は会社を辞めるという勇気が無く、黙々と社畜人生を続けていました。

毎月120時間以上のサービス残業、無駄な資料の作成、中間管理職として上司と部下の板挟みでの調整。すべて受け入れて社畜としてこなしていく生活でした。

 

だけど、50歳になったときに考えこみました。自分はあと10年この会社で働いて、仕事・給与・生活に満足できるだろうかと。本当にこのままで良いのかと。

 

いまの社畜生活が今後改善されるのか、もしかしたらもっと悪い労働環境になるかも。会社の方向性が人員削減・コストカットである以上、扱いやすい社畜タイプの人間には今よりも過酷な業務がふられる可能性が高いのでは。

 

現状と今後の可能性を整理してみました。

①労働環境:長時間勤務の常態化→体を壊す危険性大

②人間関係:社内上層部は昭和的なパワハラ思考の人ばかり→精神的ストレス大

③給与:業界的に低水準、みなし残業の賃金体制→余裕の有る暮らしは望めない

④昇進:社長の好みのタイプ(体育会系・従順・陽キャ)のみ昇進→文化系で陰キャの自分の昇進可能性は低い

⑤会社の成長性:業界は寡占化が進み市場規模縮小→大胆な業態変換でもなければ将来性は薄い

 

あらためて考えていくと、あと10年社畜生活を続けても明るい未来は見えず、へたをしたら体か精神を壊すか、ちょっとしたミスを責められて降格・減給というシャレにならない展開が予想されました。退職したい気持ちが強まってきましたが、50代での退職という冒険を考えるとなかなか踏み切れませんでした。

 

社畜VS鬼畜、そして退職の決断へ

 

自分の気持ちがじょじょに退職にかたむいてきた中で、退職の決断にふみきる決定的なできごとが起きました。

 

僕の会社では主に食品を扱っていて、野菜などの生鮮品、カップ麺などの常温品、牛乳などの冷蔵品と担当部門ごとに担当者が分かれていました。

その中でも生鮮品は賞味期限が短いこともあり、在庫管理に失敗すると大きな損失を出すことになります。

 

僕の同僚で生鮮品を担当していたAさんは雑な性格が災いして、大量の不良在庫を抱えて大損失を出すという失態をやらかしてしまいます。だけど、当時の上司は超パワハラ体質で失態の報告などしたら2時間以上ネチネチと叱責されるのは目にみえています。メンタルの弱いAさんは叱責の恐怖に耐えられず、収支の数字を操作して報告するという隠ぺい策にでます。

 

しかし、収支操作は一度やると翌月以降も毎月工作をしていかないと帳尻が合わなくなります。あるときボロが出て、Aさんの収支操作がバレてしまいました。

当然、パワハラ上司は大激怒、この世の終わりのように騒ぎ立て、Aさんは連日の叱責・説教で自主退職に追い込まれてしまいます。

 

Aさんの退職のあと、生鮮部門は担当がいなくなりましたが、悪化した収支を改善しなければなりません。パワハラ上司の収支改善策は、なんと僕が生鮮部門も掛け持ちして人件費を浮かせるという案でした。

 

当時、常温商品部門を担当していた僕は自分の仕事でも手一杯だったのに未経験の生鮮部門まで担当することになってしまったのです。それでも、会社のためと言われてしまえば社畜の僕は不安ながらも引き受けてしまいました。

 

業務量が倍増、しかも分からないことだらけという状況下でパワハラ上司に相談しても現状分析のレポートを出せと言われて余計な仕事が増えるばかりで解決案は何も出ず。別の支店の同僚に電話で相談してアドバイスをもらいながら何とか業務をこなしていきました。

 

前任者のマイナスの遺産をかかえながらの超過剰勤務をこなして、問題部門の収支も改善していくという社畜の鑑のような生活を2か月続けました。あまりにもハードな仕事ぶりに体力的にも精神的にも限界でした。

 

少しずつ担当部門の成績も上向いてきましたが、前任者のマイナスの遺産は大きく会社の基準とする数字にはまだ届きません。心身ともに限界でがんばっている僕にパワハラ上司は連日怒鳴りちらしてきます「いつになったら目標達成するんだよ!」。

 

自分の評価を上げるために、部下にとんでもない無理を強いる鬼畜のパワハラ上司。こんな人の下では働けないし、こんな人を責任者として放置する会社の姿勢にとうとう我慢ができなくなりました。

 

退職への道

 

いままで溜まっていた会社に対しての不満や将来への不安が、鬼畜パワハラ上司によって爆発しました。もう会社に対しての忠誠心も未練もふきとびました。気持ちは退職一本です。

 

次に考えるのは「どうやって退職するか」です。そこで昔の会議資料を調べると、うちの会社にも「早期退職制度」というのがありました。これは適用されると年齢に応じて割り増しされた退職金がもらえるというものでした。

 

うちの会社の早期退職制度の規定をよく読んでみると、適用されるためには次のような条件があることがわかりました。

①円満退社であること

②上司が妥当だと認めた者

 

適用の基準が上司の判断に一任されているということです。これは困りました。上司がイヤで辞めたいのに、上司に認められないといけないのです。

 

感情に任せて鬼畜パワハラ上司の問題点をあげつらって退職届をたたきつけようかとも思いましたが、それでは早期退職の割り増し金がもらえません。退職後の生活を考えると早期退職割り増し金はのどから手が出るほど欲しいです。そこで冷静に考えます。

 

・退職までは会社への不平不満は隠して、いままで通り社畜としてふるまおう

・退職理由は会社への不満では無く将来の夢にしよう

 

もともと退職後の仕事としては、社畜生活にうんざりしていたので独立起業を考えていました。なので、退職理由が将来の夢というのは半分は正解です。

 

こうして、ブラックな会社、鬼畜なパワハラ上司への不満をかくしながら善良な社畜として過ごしながら早期退職の申し込みのタイミングをうかがいます。

 

そして、定期の人事考課面談の日がやってきました。パワハラ上司が早期退職申請をにぎりつぶす可能性もあったので、役員も同席するこの場がチャンスかと考えました。

 

僕は面談の中で、現状の業務はたいへんだが頑張ってこなしている点を強調しつつ、「自分には他にやりたい夢がある、だから早期退職制度を使って別の道に行かせてください」と思い切って発言しました。

 

ついに27年間の社畜人生に別れを告げるべく、退職を正式に宣言したのです。

 

うちの会社では珍しい理解のある役員が同席していたことと、いままでの従順な社畜ぶりもあって、無事に早期退職申請は受理されました。

 

あとは残りの勤務期間を無難に過ごせば、この会社での社畜人生も終わりとなります。以外とあっさりしたものでした。

 

20年以上社畜として働いてきた原動力のひとつは「責任感」でした。この仕事は僕がやらないと会社が回らないかも。みんなが困るから僕ががんばって支えよう。そうゆう思いで馬車馬のように働いてきました。でも、いざ退職となると、最初こそ後任人事で揉めたりしましたが、普通にみんな受け入れて僕がいなくても会社は通常通り動いていました。必要以上の責任感は抱える必要が無かったのです。そう考えるともっと早く、退職にふみきっても良かったなと反省しています。

 

 

退職後は独立起業に向けての奮闘が始まります。次回以降のブログで50代の元社畜おじさんが退職してから個人事業主として独立を進めていく日々を報告していきます。興味があるかたは引き続き購読お願いいたします。