50代独立起業奮闘記

※本サイトはアフェリエイト広告を利用しています。

50代起業おじさん税務署に行く ~個人事業立ち上げ時の申請について

どうもみなさんこんにちは、ぜんまいネズミです。

僕は51歳で会社を早期退職して個人事業を立ち上げることにしました。事業内容はネットを使った物販をやっていく計画です。今回は個人事業を始めるにあたっての手続き関係についてまとめていきます。

 

 

個人事業の準備

 

個人事業を始める準備には何があるのか確認してみます。

  1. 事業計画の作成
  2. 開業資金の用意
  3. 役所への届出

大きくはこの3つになります。

 

1.事業計画の作成

事業計画は、①経営理念、②事業コンセプト、③経営計画、④資金計画、⑤利益計画の5項目を組み立てます。僕の経営理念は「ゆとりのある生活を創りだす」なので、余裕を持った感じで事業計画を作成しました。事業計画については、別の記事でまとめたいと思います。

事業計画

2.開業資金の用意

ネット中心の事業の最大のメリットは、開業資金がほとんどかからないという点だと思います。僕も当初用意したのは、新しいパソコン(Lenoboの中スペック機を11万で購入)と有料ツール3個(Keepa、freee会計、ウイルス対策ソフト)くらいでした。

 

飲食店や雑貨店などの起業でリアル店舗をオープンする場合は、まとまった開業資金が必要になると思います。そうゆう場合は、日本政策金融公庫の新規開業資金融資で最大7,200万円まで無担保・無保証人・低金利で借り受けることができるので、こういった制度も活用してみてください。

融資

3.役所への届出

役所関係や法律関係の手続きは何だか難しそうで苦手な人が多いと思います。だけど、僕が実際にやってみたら拍子抜けするくらい簡単にできました。次の章で手順をレポートします。

書類提出

 

個人事業で必要な手続き

 

独立起業するにあたって、「個人事業主」か「法人」かどちらの事業形態にするかの選択があります。どちらを選ぶかで起業時の手続きや税金の処理が変わってきます。

 

 

個人事業のメリットは、開業手続きが簡単で早い、毎年の税務申告が簡素で楽の2点です。いっぽう、デメリットとして社会的信用が低い、銀行からの融資が受けにくいという問題があります。

 

そのほかに税金の違いがあります。ある程度収入が増えると所得税より法人税の方が税率が低くなります。目安としては、売上が900万円を超えると法人税の方が割安になるようです。

 

消費税は個人事業主も法人も前々年の売上が1,000万円を超えた場合に課税義務が発生します。逆にいえば事業立ち上げから2年間は消費税が免除されるということです。このルールを応用して、個人事業主でスタートして売上が1,000万円を超えた翌年に法人化することで消費税の免除期間を2年延長することが可能になります(法人化後に年間売上が1,000万円を超えた翌々年から消費税の課税義務が発生する)。

ただし、2023年10月から始まったインボイス制度で登録事業者になると法人化初年度でも消費税の課税事業者になってしまいますので注意が必要です。

 

僕の場合、初期投資をおさえるという点と消費税の免除期間をできるだけ長く取りたいという理由で個人事業主としての起業を決めました。個人事業主での起業に必要な手続きは①開業届、②青色申告承認申請書の2つになります。どちらも提出先は管轄の税務署です。

 

 

開業届を作成してみる

 

税務署に提出する開業届を作成してみようと思います。国税庁のサイトから「個人事業の開業・廃業等届出書」をダウンロードできますが、いかんせんファイルがPDFなので印刷して手書きで記入することになります。書き方の説明もありますが、文字ばかりで良くわかりません。

 

ネットで開業届の記入方法を調べていると、freeeのサイトで開業届が無料で簡単に作成できるのが分かりました。僕は元々、会計ソフトとしてfreeeを使う予定でしたので、さっそくfreeeで開業届を作成してみます。

googleで「freee」「開業届」で検索します。開業届の作成はfreeeの有料会員で無くても可能です。freeeアカウントが無い場合は、Googleアカウントでもログイン可能です。

 


ログインすると、住所や起業する業態などについての質問がでてきますので、それぞれ回答を入力していきます。入力は10分もあれば完了します。

 

【freeeでの登録項目】

  1. 申請者の情報・・・氏名、住所、生年月日
  2. 主に仕事をする場所・・・自宅 or お店 or 事務所
  3. 仕事の種類・概要
  4. 屋号・・・近隣で同名の店舗・会社が無ければ登録可能
  5. 収入の種類・・・事業所得を選択
  6. 従業員について・・・給与の支払いが発生する場合は対応する書類の提出が必要
  7. 確定申告の種類・・・青色か白色の選択。白色のメリットは無いので青色を選択

 

質問項目の回答を記入すると、書類提出用のページに切り替わります。

  1. 書類の提出先の選択・・・管轄の税務署が表示されます
  2. 書類の提出方法の選択・・・電子申請 or 税務署で提出 or 税務書へ郵送
  3. 書類の確認・印刷

書類の提出方法ですが、電子申請のためにはマイナンバーカードとカードリーダーが必要になります。滅多にない機会ですので、僕は税務署に行って提出することにしました。

 

僕の場合、税務署への提出書類は開業届と青色申告承認申請書の2種類になりますが、freeeでは質問への回答によって自動的に2種類の書類ができあがってきました。必要事項記入済の書類がPDF形式で作成されるので、それを印刷してマイナンバーカードの個人番号の記入と印鑑を押して書類は完成です。なお、各書類は提出用と控え用で2枚ずつ印刷されますが、控えにも収受印をもらいますので控えも提出を忘れないようにしてください。

 

 

税務署に行ってみる

 

必要な書類は作成できましたので、これを税務署に提出します。この申請でついに自分も個人事業主として認められるのだと思うと感慨深いものがあり、税務署に向かう足取りにも力が入ります。

柏税務署

1月末ということもあり、税務署には確定申告提出用の書類をもらいに来ている人たちで混みあっておりました。しかし、確定申告以外の届出の窓口は別にあるので、僕はすいている方の窓口に向かいます。受付の番号札をもらって、3分ほど待つと窓口から呼ばれました。いよいよ、僕の事業が正式に承認される瞬間が来ました!

 

印刷してきた書類を窓口で渡します。担当の人が内容を確認します。本人確認のためにマイナンバーカードを提示して、照合します。問題がないので収受印を捺印して完了。この間、約2分。特に質問も指導も無く、あっけなく終了しました。

 

 

まとめ

 

個人事業の立ち上げ時の申請について、freeeの入力フォームを利用すれば書類作成はすごく簡単です。税務署での手続きも非常にあっさりと一瞬で終了します。

役所への申請って、面倒で大変そうだなと思ってましたが、実際にやってみると時間もかからずに簡単なものでした。

これから独立起業を考えている方は、個人事業でのスタートであれば役所への申請・手続きについては、そんなに心配する必要は無いです。簡単なものです。恐れずに挑戦していきましょう。それでは、またお会いしましょう。

 

50代おじさんだけどブログでアフィリエイトをやってみる

せっかくブログを始めたのでアフィリエイトというものをやってみようと思います。X(旧twitter)もろくに使えないおじさんですができるでしょうか?

できるかな?



今回は、はてなブログにA8.netの広告を登録してみます。

亀山ルカさんの著書『本気で稼げるアフィリエイトブログ 収益・収穫が1.5倍アップするプロの技79』(ソーテック社)を参考にしながら挑戦していきます。

本_本気で稼げるアフィリエイトブログ

 

そもそもアフィリエイトってなに?

 

僕が会社を辞めてネットビジネスを始めようと考えたときに、どんな仕事があるのか調べてみると次のような業種が出てきました。

  • ネットショップ運営
  • 動画投稿
  • データ入力
  • WEBライティング
  • アフィリエイトブログ

ここで「アフィリエイト」という聞きなれない言葉がでてきました。アフィリエイトってなんなのか検索してみるとわかりやすい説明がありました。

 

アフィリエイトとは

アフィリエイトとは、インターネットにおける「成果報酬型の広告」のことです。Webサイト(ホームページ)やブログ、SNSなどのメディアを持つ運営者が、自分のサイトに企業の広告を掲載し、サイト訪問者がその広告から商品購入やサービスを利用すると、メディア運営者に報酬が発生します。

※説明と図の出典:https://www.a8.net/affiliate.html

 

ブログの運営者が企業の広告を掲載して報酬をもらうのですが、運営者が自分でいろんな企業と交渉して広告をもらってくるのは現実的に不可能です。そこで、ブログの運営者に企業の広告を仲介する役割としてASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)が存在します。個人のブログでアフィリエイトをはじめるにはASPへの登録が必要になります。

 

 

ASPに登録してみる

 

それでは、ASPに登録してみましょう。ASPの会社はたくさんありますが、広告主数が日本最大級で、使いやすさの評価が高い「A8.net」に登録していきたいと思います。

 

①A8.netのサイトを開きます。 

 

左下の「今すぐ会員登録」をクリックします。

 

②メールアドレス登録画面にメールアドレスを登録して、「仮登録メール送信」ボタンをクリックします。

 

③送られてきたメール内のURLをクリックする。基本情報登録画面になるので、必要事項を入力する。

  • ログインID、パスワードは規定の文字数以上で自分の好きなものを登録
  • 区分は「個人または個人事業主」を選択

基本情報をひととおり入力したら、画面下の「サイトをお持ちの方」をクリックする。

 

④サイト情報入力画面になるので、必須項目を入力する。月間訪問者数、ページビュー数などは審査に影響ないようですので正直に記入して構いません。アカウント名、URLは会員登録後にも変更・追加は可能です。

 

 

 

⑤つぎに報酬を受け取る口座の情報を入力します。以上でA8.netへの登録は完了です。10分もかからなかったので、おもったより簡単でした。

 

 

アフィリエイト広告を掲載してみる

 

ASPへの登録ができたので、さっそく広告を掲載してみようと思います。

 

A8.netでは広告のことを「プログラム」と呼んでいて、2種類のプログラムがあります。

  • 成果報酬型
  • セルフバック

「セルフバック」は会員自身が商品やサービスを購入することで報酬を得るものです。購入のために費用負担が発生しますので注意しましょう。アフィリエイト掲載前に自分で商品を試しに使ってみるときに活用できます。

 

①A8.netのトップページで申し込みたいプログラムの業種をカテゴリー検索します。アフィリエイトは期待したほど成果があがらないという話しも良く聞きますが、失敗する要因の大部分はブログに書かれている内容と広告の業種がマッチしていないからです。申し込むプログラムはブログ記事の内容に合うものを選択しましょう。

 

②気にいった広告プログラムがあったら、提携申請をします。対象のプログラムの「詳細を見る」ボタンを押して、報酬内容や成果条件を確認します。

提携情報の表示

 

③プログラムの内容に問題がなければ、一番下の「提携申請をする」をクリックします。この後、提携企業側での審査になります。提携企業に承認されるとA8.netに登録したメールアドレスへ参加承認のメールが届きます。

 

④A8.netトップページのメッセージボックスを見ると、新着承認プログラムに承認された件数が表示されます。

 

「新着承認プログラム」の欄をクリックすると参加できるプログラムの一覧が表示されます。

 

⑤いよいよ自分のブログに広告を掲載します。まずはプログラム情報内の「広告リンク」ボタンを押します。

広告URL

何種類かの広告の素材タイプごとのURLが出てきます。ブログのレイアウトに合わせた素材タイプを選択します。特にこだわりが無ければ右側の「クリック率」が高いものを選びます。(クリック率とは掲載した広告がどの程度の割合で訪問者にクリックされるかの割合)

 

⑥選んだ素材タイプのURL(下の図の赤丸内の文字列)をコピーします。

URLをコピー

⑦広告を貼り付けたいブログ記事をHTML編集で開きます。

HTML編集

HTML内の広告を挿入したい行の部分に⑥でコピーしたURLを貼り付けます。

プレビューで確認して、下の図のように記事内に広告が掲載されていれば完了です。

 

⑧これで成果条件が達成されれば報酬獲得です。ブログの内容を磨いて訪問者が増えるように頑張ります。

 

 

まとめ

今回、アフィリエイトの登録に挑戦してみました。やる前はネットで広告をあげるとかHTMLテキストを編集するだとか、なんだか難しそうで抵抗がありましたが、やってみると案外簡単なものでした。50代おじさんでも問題なく広告掲載ができました。

 

ただ、アフィリエイトに関する本やブログをいろいろ見てくると、アフィリエイトの難しさは登録の作業そのものよりも、ブログ自体の魅力を高めて自分の記事に興味を持った来訪者をいかに増やすかにかかっているようです。

 

ブログを始めたばかりの僕ですが、これから一生懸命勉強して自分のブログの魅力を高めていきます。

 

 

50代早期退職、個人事業を始めたい!

どうもこんにちは、ぜんまいネズミです。僕は27年間ブラック企業で働いてきましたが、パワハラ上司の鬼畜な仕打ちに我慢の限界を突破し、早期退職制度を申し込むことにしました。会社がイヤだな、辞めたいなと毎日思いながらも退職にふみきれない人が、この記事を読んで勇気を出してくれれば幸いです。

 

 

 

早期退職って不安なので、いろいろ調べてみる

 

会社を辞めたいなと思っていても退職に踏み切れないのは、いまの仕事を失う恐怖が大きいと思います。僕も早期退職を決断する前には不安がいっぱいありました。50代で会社をやめてやっていけるのでしょうか。いろいろ調べてみました。

 

よっぽど資産をお持ちの方以外は、退職したあとの道は転職か独立になるでしょう。以前は転職は30代が限界とも言われていましたが、現在では50代の4割が転職を考えていて、1割が実際に転職活動をしています(就業者の転職や価値観等に関する実態 調査2022、株式会社リクルート調べ)。転職市場の拡大に合わせて、転職の紹介や相談の窓口になる転職エージェントのサービスを充実してきているので、50代でも転職のしやすい環境になってきています。

 

50代でも転職できる可能性はあるということが分かりました。転職であれば、会社勤めなので、安定した給料は期待できそうです。しかし、僕は黙々とマイペースに仕事をしたいタイプなので、独立して自分の好きなように仕事をやりたいという希望も強くあります。

 

転職か独立か悩みましたが、僕は社畜生活から決別したかったので、早期退職後は独立して個人事業を開始することに決めました。個人事業は会社員と比べて、自由である反面、事業が成り立つのか?収入は安定するのか?と不安がつきまといます。

 

不安を払拭するために、僕は関連書籍を読み漁り、精神面・技術面の補完を図ります。挑戦するマインドの必要性を示して精神的な支えになった本。ひとりでも事業をやっていけるという技術的な裏付けを教えてくれた本。これらの本のおかげで、個人事業でもやっていけるという確信を持てるようになり、僕は早期退職にふみきることができました。

 

参考になった書籍

 

僕が退職・独立を考えるうえで、読んでみてとても参考になった本を紹介します。

精神面の参考になった本 6選

  1. エッセンシャル思考 グレッグ・マキューン(著)、かんき出版
  2. チーズはどこに消えた スペンサー・ジョンソン(著)、扶桑社
  3. 一万円企業 クリス・ギレボー(著)、飛鳥新社 
  4. サラリーマンやめました 田澤拓也(著)、小学館
  5. ひとり起業家大辞典 Rashisa出版(編・著)
  6. 会社を50代で辞めて勝つ! 髙田敦史(著)、集英社

何のために働くのか、大事なことは何かを見極める。そして、理想実現のためには現状に依存せずに新しい挑戦に踏み出す勇気が必要だと気付かせてくれました。

 

技術面の参考になった本 6選

  1. 独立・起業の鬼100則 土井貴達(著)、明日香出版社
  2. マンガでわかる個人事業の始め方 糸井俊博(監修)、阿部花次郎(画)、西東社
  3. ネットショップ運営術ひとりEC 三浦卓也(著)、インプレス
  4. 在宅ネット販売成功の法則 山口裕一郎(著)、秀和システム
  5. 資金ゼロで始める輸入ビジネス3.0 大竹秀明(著)、フォレスト出版
  6. 「ゆる副業」のはじめかた 輸入・ネット販売 梅田潤(著)、翔泳社

現在のネット環境を活用すれば、個人事業の開始・運用のハードルは思ったよりも低いということがわかりました。大きな資金は必要なく、やる気を持って継続することで成果は出せると教えてくれます。

 

 

早期退職の準備

 

僕は早期退職制度を会社に申し込む際に、申請日から実際の退職日まで約1年の期間を空けました。それには以下の2つの理由がありました。

  1. 当時担当していたプロジェクトを完了し、引継ぎを問題なく終わらせる
  2. 退職後の仕事について、リサーチを徹底する

僕が勤めていた会社の早期退職手当適用の条件は「円満退社かつ上司が認めた者」でした。そのため、衝動的に辞表をたたきつけるように辞めるのでは無く、計画的に周りに迷惑をかけないように辞める必要がありました。自分的には、会社に嫌気が差していたので一刻も早く退職したかったのですが、独立資金の当てとして早期退職手当を考えていたので、冷静になって退職までのシナリオを熟考しました。当時担当していた業務の中で一番ウェートの大きいプロジェクトの完了までのスケジュールと、それ以外の業務の引継ぎスケジュールを考慮して、無理のない期間として一年後と決めました。

 

いままでの仕事でマーケティング的な業務をしていましたので、その知識を活かせるように独立後の仕事は物販をやろうと考えました。リアル店舗かネット通販の選択肢がありますが、初期投資とランニングコストをおさえたいのでネット通販を始める方向で検討します。

 

【ネット通販の魅力】

  • 利用者が増加して、市場が拡大している → 売上の期待!
  • 設備がいらないので初期投資がほとんどかからない → 資本金の準備不要!
  • ひとりで自宅でできるのでランニングコストが少ない → 経費負担少ない!

 

YouTubeで検索すると「ネット販売で楽して月100万稼ぐ!」みたいな楽して稼げることをアピールする動画がたくさんでてきます。これはすごいな、夢があるなと思いつつも、うさんくささを感じてしまいます。ネットの情報は玉石混交で、情報商材の売り込み(楽して稼げるのは情報商材の先生の方)を目的にしている人が多いようで注意が必要です。ネット通販の魅力は理解していますが、成功の確率を高めるために、扱う商材、利用するフォーマットを検証するためにリサーチ期間を取ろうと考えました。退職日まで1年間期間を取り、その間に情報収集と営業プランの作成をおこなっていきます。

 

まとめ

 

会社がいやだなと思いながらも、なかなか早期退職にふみきれませんでしたが、自己啓発や独立起業に関する本を読み漁ったことで挑戦する勇気をもらい、早期退職に踏み切ることができました。

 

早期退職の段取りも整え、独立後の方向性も見えてきたので、次回以降の記事で50代で早期退職した僕が、どうゆう風に個人事業を立ち上げていくのか綴っていきたいと思います。

 

 

50歳 早期退職の決断!さらば社畜生活。

どうもこんにちは、ぜんまいネズミです。

 

このブログでは27年間社畜生活を続けてきた僕が、早期退職して独立起業に挑戦する日々をつづっていきます。



50代で環境を変えて新しいことに挑戦するのは、なかなか勇気がいります。僕と同じように会社が嫌だなと思い続けながらも退職に踏み切れない人が、このブログを見て今後の人生を考えるきっかけにしていただけたらうれしいです。

 

 

50歳の苦悩、いまの会社に残るべきか考える

 

僕は大学卒業後、流通小売業の会社に勤めていました。流通業は業種別ランキングを見ると低賃金・低生産性の常連カテゴリーでブラックな社風が当たり前の業種です。

 

サービス残業、休日出勤は当たり前。土日夜間でも取引先からの電話には必ず対応。

会議のための会議、惰性で続いている意味の無い報告書、理不尽なクレーム・問い合わせ対応などの無理・無駄のまん延。社長・役員にゴマをすって気に入られた人だけが出世していく理不尽な人事。

 

こんな典型的ブラック企業でしたが、就職氷河期の苦労を経験してきた僕は会社を辞めるという勇気が無く、黙々と社畜人生を続けていました。

毎月120時間以上のサービス残業、無駄な資料の作成、中間管理職として上司と部下の板挟みでの調整。すべて受け入れて社畜としてこなしていく生活でした。

 

だけど、50歳になったときに考えこみました。自分はあと10年この会社で働いて、仕事・給与・生活に満足できるだろうかと。本当にこのままで良いのかと。

 

いまの社畜生活が今後改善されるのか、もしかしたらもっと悪い労働環境になるかも。会社の方向性が人員削減・コストカットである以上、扱いやすい社畜タイプの人間には今よりも過酷な業務がふられる可能性が高いのでは。

 

現状と今後の可能性を整理してみました。

①労働環境:長時間勤務の常態化→体を壊す危険性大

②人間関係:社内上層部は昭和的なパワハラ思考の人ばかり→精神的ストレス大

③給与:業界的に低水準、みなし残業の賃金体制→余裕の有る暮らしは望めない

④昇進:社長の好みのタイプ(体育会系・従順・陽キャ)のみ昇進→文化系で陰キャの自分の昇進可能性は低い

⑤会社の成長性:業界は寡占化が進み市場規模縮小→大胆な業態変換でもなければ将来性は薄い

 

あらためて考えていくと、あと10年社畜生活を続けても明るい未来は見えず、へたをしたら体か精神を壊すか、ちょっとしたミスを責められて降格・減給というシャレにならない展開が予想されました。退職したい気持ちが強まってきましたが、50代での退職という冒険を考えるとなかなか踏み切れませんでした。

 

社畜VS鬼畜、そして退職の決断へ

 

自分の気持ちがじょじょに退職にかたむいてきた中で、退職の決断にふみきる決定的なできごとが起きました。

 

僕の会社では主に食品を扱っていて、野菜などの生鮮品、カップ麺などの常温品、牛乳などの冷蔵品と担当部門ごとに担当者が分かれていました。

その中でも生鮮品は賞味期限が短いこともあり、在庫管理に失敗すると大きな損失を出すことになります。

 

僕の同僚で生鮮品を担当していたAさんは雑な性格が災いして、大量の不良在庫を抱えて大損失を出すという失態をやらかしてしまいます。だけど、当時の上司は超パワハラ体質で失態の報告などしたら2時間以上ネチネチと叱責されるのは目にみえています。メンタルの弱いAさんは叱責の恐怖に耐えられず、収支の数字を操作して報告するという隠ぺい策にでます。

 

しかし、収支操作は一度やると翌月以降も毎月工作をしていかないと帳尻が合わなくなります。あるときボロが出て、Aさんの収支操作がバレてしまいました。

当然、パワハラ上司は大激怒、この世の終わりのように騒ぎ立て、Aさんは連日の叱責・説教で自主退職に追い込まれてしまいます。

 

Aさんの退職のあと、生鮮部門は担当がいなくなりましたが、悪化した収支を改善しなければなりません。パワハラ上司の収支改善策は、なんと僕が生鮮部門も掛け持ちして人件費を浮かせるという案でした。

 

当時、常温商品部門を担当していた僕は自分の仕事でも手一杯だったのに未経験の生鮮部門まで担当することになってしまったのです。それでも、会社のためと言われてしまえば社畜の僕は不安ながらも引き受けてしまいました。

 

業務量が倍増、しかも分からないことだらけという状況下でパワハラ上司に相談しても現状分析のレポートを出せと言われて余計な仕事が増えるばかりで解決案は何も出ず。別の支店の同僚に電話で相談してアドバイスをもらいながら何とか業務をこなしていきました。

 

前任者のマイナスの遺産をかかえながらの超過剰勤務をこなして、問題部門の収支も改善していくという社畜の鑑のような生活を2か月続けました。あまりにもハードな仕事ぶりに体力的にも精神的にも限界でした。

 

少しずつ担当部門の成績も上向いてきましたが、前任者のマイナスの遺産は大きく会社の基準とする数字にはまだ届きません。心身ともに限界でがんばっている僕にパワハラ上司は連日怒鳴りちらしてきます「いつになったら目標達成するんだよ!」。

 

自分の評価を上げるために、部下にとんでもない無理を強いる鬼畜のパワハラ上司。こんな人の下では働けないし、こんな人を責任者として放置する会社の姿勢にとうとう我慢ができなくなりました。

 

退職への道

 

いままで溜まっていた会社に対しての不満や将来への不安が、鬼畜パワハラ上司によって爆発しました。もう会社に対しての忠誠心も未練もふきとびました。気持ちは退職一本です。

 

次に考えるのは「どうやって退職するか」です。そこで昔の会議資料を調べると、うちの会社にも「早期退職制度」というのがありました。これは適用されると年齢に応じて割り増しされた退職金がもらえるというものでした。

 

うちの会社の早期退職制度の規定をよく読んでみると、適用されるためには次のような条件があることがわかりました。

①円満退社であること

②上司が妥当だと認めた者

 

適用の基準が上司の判断に一任されているということです。これは困りました。上司がイヤで辞めたいのに、上司に認められないといけないのです。

 

感情に任せて鬼畜パワハラ上司の問題点をあげつらって退職届をたたきつけようかとも思いましたが、それでは早期退職の割り増し金がもらえません。退職後の生活を考えると早期退職割り増し金はのどから手が出るほど欲しいです。そこで冷静に考えます。

 

・退職までは会社への不平不満は隠して、いままで通り社畜としてふるまおう

・退職理由は会社への不満では無く将来の夢にしよう

 

もともと退職後の仕事としては、社畜生活にうんざりしていたので独立起業を考えていました。なので、退職理由が将来の夢というのは半分は正解です。

 

こうして、ブラックな会社、鬼畜なパワハラ上司への不満をかくしながら善良な社畜として過ごしながら早期退職の申し込みのタイミングをうかがいます。

 

そして、定期の人事考課面談の日がやってきました。パワハラ上司が早期退職申請をにぎりつぶす可能性もあったので、役員も同席するこの場がチャンスかと考えました。

 

僕は面談の中で、現状の業務はたいへんだが頑張ってこなしている点を強調しつつ、「自分には他にやりたい夢がある、だから早期退職制度を使って別の道に行かせてください」と思い切って発言しました。

 

ついに27年間の社畜人生に別れを告げるべく、退職を正式に宣言したのです。

 

うちの会社では珍しい理解のある役員が同席していたことと、いままでの従順な社畜ぶりもあって、無事に早期退職申請は受理されました。

 

あとは残りの勤務期間を無難に過ごせば、この会社での社畜人生も終わりとなります。以外とあっさりしたものでした。

 

20年以上社畜として働いてきた原動力のひとつは「責任感」でした。この仕事は僕がやらないと会社が回らないかも。みんなが困るから僕ががんばって支えよう。そうゆう思いで馬車馬のように働いてきました。でも、いざ退職となると、最初こそ後任人事で揉めたりしましたが、普通にみんな受け入れて僕がいなくても会社は通常通り動いていました。必要以上の責任感は抱える必要が無かったのです。そう考えるともっと早く、退職にふみきっても良かったなと反省しています。

 

 

退職後は独立起業に向けての奮闘が始まります。次回以降のブログで50代の元社畜おじさんが退職してから個人事業主として独立を進めていく日々を報告していきます。興味があるかたは引き続き購読お願いいたします。